ご 挨 拶

 

北多摩西地区保護司会

会長 栁川利康

 

 本年5月に開催されました北多摩西地区保護司会定期総会において山田拓男前会長の後任として指名を受けました。永年にわたる歴代保護司諸先輩の活動を顧みると、改めて責任の重さに身の引き締まる思いです。皆様には今後とも更なるご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 保護司は、保護司法に基づき法務大臣から委嘱を受けた非常勤の国家公務員で、犯罪や非行により保護観察となった人たちの改善更生と犯罪や非行を未然に防止するために様々な啓発活動を行っております。

 近年では犯罪認知件数は減少傾向にありますが、再犯者率は逆に急増しております。そのため、国や地方公共団体により「再犯防止推進計画」が策定され、罪を犯した人たちを社会から排除し孤立させるのではなく、社会の一員として円滑な社会復帰を促進し再犯を防止することに重点が置かれるようになってまいりました。

 また、保護司の定数は全国で52,500人と定められていますがが、保護司の高齢化などにより毎年満期退任者が増加していることから年々保護司の数が減少傾向にあり、現在では約48,000人となっております。そのため、新任保護司の発掘も喫緊の課題として真剣に取り組まなければならない重要な問題です。

 

 近年は保護司組織の拡充等により、従来保護観察を主眼としていた保護司の活動も組織運営や犯罪予防活動を始めとしたさまざまな活動に忙殺され、単に民間人による慈善奉仕活動としては立ち行かない状況に差し掛かっているのではないでしょうか。

 次代を担う有能な保護司適任者を任用するためには充分に魅力のある保護司制度の在り方が必要となります。

 

 北多摩西地区保護司会は5つの分区(立川、昭島、国立、東大和、武蔵村山)から構成され、約150名の保護司が所属しており、その活動は、各分区により活発に展開され、地区保護司会はその活動を束ねる役割をしています。

 北多摩西地区保護司会が今後更なる活動を進めるためには、各分区との情報交換や交流が重要となってまいります。

 今後とも引き続き、皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

 


前・元会長のご挨拶閲覧は コチラ へ。